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日本「性とこころ」関連問題学会 第12回学術研究大会

大会長よりご挨拶greeting


大会長 斉藤章佳(大森榎本クリニック)

第12回日本「性とこころ」関連問題学会学術記念大会開催にあたって

大森榎本クリニック精神保健福祉部長
斉藤章佳

 この度、第12回大会の大会長を務める貴重な機会をいただいたことに感謝しています。
 今大会のテーマは『子どもの生とセクシュアリティ〜大人は現代の子どもたちの性とどう向き合うのか?』です。私はこの学会に創立記念大会から実行委員長として携わる中で、いつか「子どもと性(性教育)」について取り上げたいと考えていました。
昨年11月、私自身としては3冊目の単著である『小児性愛という病−それは、愛ではない』(ブックマン社)を発刊し、ますますその思いは強くなりました。そんな中、2020年という節目の年の大会長のお話を榎本理事長からいただき、すぐさま本テーマを決めました。

 本大会では「小児性犯罪」「SNSと性被害」「家庭内性虐待」「性教育」「脳科学と性虐待」など幅広く性暴力に関するトピックスを扱います。2019年12月に発表された世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum)による「ジェンダーギャップ指数(The Global Gender Gap Report )」は、日本が前年の110位から順位を下げて153か国中121位に甘んじたというニュースは記憶に新しいところです。日本が大きく順位をさげた理由の一つは、女性の政治参加度の低さでした。これは世界最低水準だと評価されています。政治に限らず、世界基準から見た我が国のジェンダー格差は深刻です。我々が生まれ育った国、日本はこのまま世界から取り残されていく存在でいいのでしょうか?

 我が国は「男尊女卑社会」です。
これは、私自身が性犯罪やDVの加害者臨床に長年取り組み続ける中で、いわゆる「加害者」といわれる人たちを通して実感してきました。性暴力には、この男尊女卑社会の問題が集約されています。男性が女性よりも優位でなければならないという価値観が認知の歪みを強化し、性暴力を助長する原動力になっているといっても過言ではありません。
 本大会では、上記のような課題を抱えるわが国で「子どもの生とセクシュアリティ」というテーマを通して、我々大人が子どもたちに何を伝えどう向き合っていけばいいのかを考えていきたいと思います。そして、多種多様な参加者が集う本学会で他分野の人とつながり、対話する中で子どもたちの未来について皆さんと語り合いたいと思います。
 ぜひ多くの当事者も含めた関係者のご参加をお待ちしています。







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